厳選!⼈気のクッキーをご紹介!|パティシエのレシピも!

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毎日のおやつからおもてなし、大切な人への贈り物まで、多くの人に愛されるクッキー。国や地域ごとに数え切れないほどの種類があるのはご存じですか。 今回は、バリエーション豊かなクッキーを製法ごとにご紹介!これから贈り物を考えている方やティータイムのお供としてクッキーのことが知りたい方はぜひチェックしてみてくださいね。

1.【型抜き】⼈気のクッキー7種類

オーソドックスな型抜きタイプのクッキーは、きれいに型抜きができるように、バターや卵よりも小麦粉をたくさん使うレシピが多く、サクサクした食感になるのが特徴です。
クッキー生地を好きな型で型抜きすれば、プレゼントにもぴったりな可愛いクッキーに。生地にココアや抹茶、紅茶の茶葉を加えると味のバリエーションも広がりますよ♪

シンプルな型抜きクッキー

鳥の型抜きクッキー

卵・バター・砂糖・小麦粉を使い、クッキーカッター(型)で好みの形に抜いて焼く、シンプルなクッキーです。小麦粉の一部をアーモンドプードルにするとより香ばしい風味を楽しめます。

きれいに型が抜けるように、型抜きの途中で生地がやわらかくなってしまったら、その都度冷蔵庫で冷やすのが作るときのコツです。

レモンクッキー

アイシングがかかったレモンクッキー

レモンクッキーは、焼き上げた型抜きクッキーやカットクッキーに、レモンアイシングを薄くかけて仕上げるクッキーです。

レモン果汁と粉糖をなめらかに混ぜ合わせた甘酸っぱいレモンアイシングは、サクサクとした食感のクッキーと相性抜群♪さわやかなレモンの風味と酸味を楽しめます。

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ジャムサンドクッキー

2種類のジャムサンドクッキー

ジャムサンドクッキーは、2枚のクッキーでジャムをはさんだクッキーです。クッキーが湿気る原因になるため、ジャムは適度な硬さになるまで煮つめて水分を飛ばして作るのがポイント。クッキーのサクサク感とフルーティなジャムの甘酸っぱさが絶妙にマッチ。苺やブルーベリー、アプリコットなど色々なジャムを使って幅広いフレーバーと彩りのアレンジができます。

ガレット・ブルトンヌ

ガレット・ブルトンヌクッキー

ブルトンヌとは「ブルターニュの」という意味で、フランス・ブルターニュ地方の伝統的な厚焼きクッキーです。セルクルやガレット型を用いて厚みのある丸型に焼き上げます。バターの配合がとっても多いのが特徴で、それによりリッチな風味とザクザクした歯ごたえ、ほろほろと崩れる食感が楽しめます。

ビスキュイテリエ ブルトンヌのガレット・ブルトンヌは、ブルターニュ半島の南部に位置する世界的にも有名な塩の産地である“ゲランドの塩”を加えたほんのりとした塩味も魅力です。

ビスキュイテリエ ブルトンヌ / ガレット・ブルトンヌ

ポルボロン

黄色・白・ピンク3種類のポルボロンクッキー

ポルボロンはスペイン・アンダルシア地方の伝統的なクッキーです。小麦粉・アーモンドプードル・ラードを主な材料とし、小麦粉をオーブンやフライパンで焼いてグルテンをなくしてから使うことで生まれる、ほろほろと崩れる食感が魅力です。

スペインでは、「幸せを呼ぶお菓子」として知られており、口の中で崩れないうちに”ポルボロン、ポルボロン、ポルボロン”と3回唱えることができたら、願いが叶う、幸せになれるという言い伝えがあります。3回”ポルボロン”と唱えるのはなかなかむずかしいですが、つい挑戦したくなりますね。

ジンジャークッキー

小さなジンジャークッキー

ジンジャークッキーは、ヨーロッパの伝統的な焼き菓子のひとつ。クリスマスシーズンに入ると、ハートや星、ツリーなどさまざまな形のクッキーがお店に並びます。なかでも「ジンジャーブレッドマン」と呼ばれる人の形をしたものが人気です。

しょうが・シナモン・クローブなどのスパイスの香りが効いた風味が特徴で、その発祥は、家族の無病息災を願いしょうがを⾷べて病気を予防したという説や、香辛料を使ったお菓子は日持ちがするため寒く長い冬の時期に作られるようになったという説など、諸説あるそうです。

エトワール・カネル

六角形の星型のエトワール・カネルクッキー

エトワール・カネルは、フランス・アルザス地方のクリスマスのお菓子です。アーモンドパウダーをたっぷり使用したマジパン生地は、ねっちりとした食べごたえのある食感でほんのりシナモンが香ります。

見た目もかわいらしく、クリスマスシーズンの雰囲気を盛り上げるクッキーとして親しまれています。

2.【成型】⼈気のクッキー4種類

手指や道具を使って形を作るクッキーも多彩!手で生地を丸めたり、焼き上がり後の熱いうちに成型したりとパティシエのクリエイティブな技術が光ります。ここでは、日本でも人気の4種類の成型クッキーを紹介します♪

スノーボールクッキー

粉糖がたっぷりかかったスノーボールクッキー

スノーボールクッキーは、その名の通り雪⽟のようなかわいらしいクッキーです。生地に卵を使わず作るため、口の中でほろっと崩れる食感に仕上がります。

生地を小さなボール状に丸めたものを焼き上げ、粉砂糖を2回に分けてまぶすことで真っ白な雪玉を表現しています。繊細な⾷感をぜひ楽しんでみてください。

シガレットクッキー

きれいな焼き色のついたシガレットクッキー

フランス発祥の独特な形状の薄焼きクッキーで、筒状に巻いた生地が巻きたばこ(シガレット)に似ていることが名前の由来です。ラングドシャ生地で作るスリムな形状はサクッとした軽い⾷感が特徴で、何個でも食べてしまうおいしさです。

バター・卵白・アーモンドパウダー・砂糖を主な材料とし、薄く焼いた生地を箸などの細い棒に熱いうちにくるくると巻きつける事で特徴的な形が生まれます。

アンテノール / ラング・ド・シャ・エクセラン

フロランタン

切り分けたフロランタン

フロランタンは、クッキー(シュクレ)生地にキャラメルでコーティングしたアーモンドをたっぷりのせて作るフランス生まれのクッキー。カリカリのアーモンドとサクサクのクッキー生地の組み合わせがとっても相性の良いリッチな味わいです。

ひと口かじると、バターの風味、キャラメルのコクのある甘さ、アーモンドの香ばしさが口いっぱいに広がり、食べ始めると止まらないおいしさです。

チュイールクッキー

表面にアーモンドを重ね、チョコレートをサンドしたチュイールクッキー

チュイールクッキーは小麦粉やバター、砂糖、卵白、アーモンドスライスなどで作られた、バターやアーモンドの風味が良く、サクサクとした食感の薄いクッキーです。

フランス語で“瓦”を意味するチュイールの名の通り、焼き上がった生地を熱いうちに軽く曲げて冷まして立体的な瓦型にするのが基本ですが、円形や四角形など形状を変えたり、チョコレートをサンドしたりとアレンジしても楽しめます♪

ジャンディーノ / 東京ナッティーショコラサンド

3.【カットして作る】⼈気のクッキー4種類

混ぜ合わせた⽣地を棒状にまとめ、好みの厚さに切り分けて焼くクッキーです。円形・四⾓形・ハートなど、さまざまな形があります。クッキー⽣地の内側にジャムやクリームを巻き込んでからカットし、焼き上げるタイプも⼈気なんですよ。

ディアマンクッキー

チョコレート味のディアマンクッキー

ディアマンはフランス語でダイアモンドを意味し、円形のクッキーのまわりにまぶしたグラニュー糖がきらきらと光って宝⽯のように⾒えることが名前の由来といわれています。オーソドックスなバニラやチョコレート⾵味、⽇本ならではの抹茶⾵味など、バリエーションも豊富ですね。

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うずまきクッキー

ラズベリーコンフィチュールを巻き込んだうずまきクッキー

薄く伸ばした生地にコンフィチュールを巻き込んだうずまきクッキーは、サブレのサクサク感とコンフィチュールの甘酸っぱい風味が絶妙に調和した見た目も楽しいクッキーです。
コンフィチュールのほかにも、プレーン生地とチョコ生地など2種類の生地を重ねて巻き上げた、生地のみで作るうずまきクッキーもありますよ。
ブルトンヌ / ブルターニュ クッキーアソルティ〈⽸〉

ビスコッティ

イタリア発祥のビスコッティは、硬い食感が特徴のクッキー。ひとつにまとめて焼いた生地を適当なサイズにスライスしさらに焼き上げます。二度焼きすることで、ザクッとした特徴のある香ばしい食感が生まれます。ナッツやドライフルーツを生地に加えたりとアレンジも。

素朴ながら風味豊かなイタリアの伝統的なクッキーは、そのままでももちろんおいしいのですが、本場イタリアではコーヒーに浸しながら食べるのが一般的だとか。コーヒーがしみて食感の違いが生まれるのも楽しいですね。

ショートブレッド

スマイルフェイス模様のついたショートブレッド

ショートブレッド(Shortbread)は、名前にブレッドとつきますが、パン(Bread)ではなく、スコットランド発祥の国民的人気の高いバタークッキーです。表面はサクッと、口にするとほろほろ砕ける食感が特徴です。この食感と豊かなバターの風味から多くの人に愛されています。

ショートブレッドの材料は小麦粉、バター、砂糖に好みで塩少々というシンプルなもの。基本に米粉を混ぜた1番人気の「フィンガー・ショートブレッド」をはじめ、アーモンド、シナモンやアールグレイ、全粒粉やオートミールなどを加えた応用レシピもあります。

4.【絞り出し】⼈気のクッキー3種類

少し柔らかめの生地を、絞り袋で絞り出したりスプーンなどの道具で薄く延ばしたりして形を作るタイプのクッキーです。繊細なくちどけと優しい食感が楽しめ、絞り出し方でバリエーション豊富な形状が生まれる見た目にも楽しいクッキーです。

メレンゲクッキー

グレーのお皿に載ったピンク色のメレンゲクッキー

繊細な⾒た⽬のメレンゲクッキーは、卵⽩と砂糖を泡⽴てて作る軽いクッキーです。卵白と砂糖があれば作れるので、他のお菓子作りなどで余ってしまった卵白を活用できますよ♪

低温で長時間焼くことで生まれるサクサクとした軽い食感と、しゅわっとしたくちどけの良さが魅力。ツノが立つまで卵白をしっかりと泡立てるのがおいしく作るコツです。アイシングカラーを使えば、カラフルに仕上げることもできます。

サブレ・ポッシュ

中央に赤いジャムをのせたサブレ・ポッシュクッキー

サブレ・ポッシュは、絞り出しクッキーのこと。かわいらしい花の形が特徴的なサブレ・ポッシュは、生地を成形したり切ったりする工程がなく、完成まで時間がかからないので、お菓子作り初心者にもおすすめです。

大きさを揃え均等な形で絞り出すのが形を崩さず焼くポイントです。花型や波型など⼝⾦を変えてさまざまな形に絞ったり、コンフィチュールやドライフルーツをのせたりとアレンジも得意なクッキーです♪

ラングドシャ

チョコレートを挟んだラングドシャ

ラングドシャは、フランス語で「猫の舌」という意味を持つクッキーです。もともとは細長い形に焼き上げられており、その形がまるで猫の舌のように見えるため名付けられたそうです。今では四角や丸などの形も一般的ですね。

全卵を使うクッキーとは異なり、ラングドシャは卵白のみを使って作るため、サクッとした軽い食感が生まれます。チョコレートなどをはさんだサンドタイプが人気です。

5.【チョコレートを使う】⼈気のクッキー4種類

チョコレートを使ったクッキーも紹介します。クッキーとチョコレートの相性は抜群で、リッチで濃厚な味わいを楽しめることから、冬の贈り物やおもてなしにも喜ばれることでしょう。

チョコチップクッキー

チョコチップクッキーは、バター・⼩⻨粉・砂糖といった基本的なクッキー⽣地にチョコレートチップを混ぜ込んだクッキーです。

混ぜ合わせた生地を絞り出し袋に入れて絞ったり、スプーンで天板にひとつずつ落としたりして成型します。家庭でも手軽に作れるシンプルなクッキーとして長く親しまれていますね。

チョコがけクッキー

チョコレートをかけたナッツのクッキー

焼き上げたクッキーにチョコレートをコーティングしたクッキーです。コーティングのチョコレートの種類や、ナッツ・ドライフルーツなどトッピングの組み合わせを変えることで、豊富なバリエーションを楽しめます。チョコレートに包まれたクッキーは、リッチで幸せな気持ちにさせてくれるはず。
ヴィタメール / マカダミア・ショコラ

チョコサンドクッキー

バニラとショコラ2種類の味のチョコサンドクッキー

2枚のクッキーで、チョコレートやチョコクリームをはさんだクッキーです。

チョコサンドクッキーはさまざまなバリエーションがありますが、クッキーとチョコレートを一緒に味わう定番の組み合わせと言えるでしょう。

ヴィタメール / サブレ・ショコラ

チョコのせクッキー

チョコレートをトッピングしたクッキー

焼き上げたクッキーの表⾯に、濃厚なチョコレートをのせたクッキーです。贅沢にチョコレートを味わうクッキーとしては最上級の組み合わせと言えるのではないでしょうか♪

ミュリルのクッキーは、少しの塩気を利かせることでチョコレートの旨味と甘みを引き出すちょっとした小技もおいしさの秘密です。

ミュリル /ミュリル・オン・ビスキュイ

6.まとめ

様々な種類のクッキーが集まっている様子

クッキーがお好きでしたら、知っているクッキーも多かったのではないでしょうか。
ご紹介したクッキー以外にもたくさんの種類があり、その魅⼒は無限に広がります。

ひと⼝にクッキーといっても、材料や作り⽅が違うと味だけでなく⾷感も変わります。シンプルな型抜きクッキーやチョコレート・ジャムが彩る華やかなクッキー、アーモンドをたっぷり使った⾹ばしいクッキーなど、シンプルなものから個性あふれるフレーバーまで、⾒ているだけでも⾊々と楽しめますね。

どのようなシーンでも気軽にお楽しみいただけるクッキーは、毎⽇のティータイムにはもちろん、贈り物にも適しています。たくさんの種類の中から、みなさまのお気に⼊りクッキーをぜひ探してみてくださいね。

エーデルワイスのパティシエが教える クッキーレシピ 2種

エーデルワイスのパティシエが教える クッキーレシピ 2種

こちらではクッキー作りのプロであるエーデルワイスのパティシエが、⾃慢のクッキーレシピをご紹介!

【クッキー作りで⼤切なこと】
・きちんと計量する
・バターの温度に気を付ける
・⽣地を均⼀に混ぜる
・⽣地を休ませる
・湿気に注意する

1.⽢酸っぱいレモンアイシングのコントラストが絶妙!の型抜きクッキー 【サブレ・シトロン】

【材料】〈サブレ生地〉

無塩バター 120g
粉砂糖 90g
レモン⽪擦りおろし 2g
溶き卵 33g
1g
バニラエッセンス 1g
アーモンドパウダー 50g
薄⼒粉 201g
ベーキングパウダー 2g

〈レモンのアイシング〉

粉砂糖 50g
レモンジュース 15g

【下準備】
・バターは常温に戻しておく
・薄⼒粉、ベーキングパウダーは合わせてふるっておく


【作り⽅】
ボウルにバター、塩、擦りおろしたレモンの皮を入れ、粉砂糖をふるい⼊れ、ゴムベラでなじませるように練り混ぜます。
アーモンドパウダー、バニラエッセンスと、溶き卵を2〜3回に分けて加え、その都度泡⽴て器で卵の⽔分が⾒えなくなるまで混ぜます。

薄⼒粉とベーキングパウダーを合わせてふるい⼊れ、ゴムベラで粉けが無くなるまで混ぜます。
ボウルの側⾯に⽣地を押し付けるようにしてすり混ぜ、なめらかになったらひとまとめにします。

オーブンシート2枚で⽣地をはさみ、めん棒で3mm厚に伸ばします。オーブンシートごとまな板等に乗せ冷蔵庫で1時間以上休ませます。

上⾯のオーブンシートを外し、お好みのクッキー型で型抜きし、オーブンシートを敷いたオーブン天板に並べます。

表⾯に少量の⽔で溶いた卵⻩(配合外)を刷⽑で薄く塗り、180℃に予熱したオーブンに⼊れ、160℃にして約13〜15分焼きます。
焼きあがったら網の上で冷まします。

アイシングの材料を混ぜ、刷⽑で焼きあがったクッキーの表⾯を覆うように薄く滑らかになるように塗り、再度オーブンシートを敷いた天板に並べます。

210℃に予熱したオーブンに50〜60秒⼊れて取り出し、表⾯が乾くまでおいたら完成です!

2.まわりにまぶしたグラニュー糖のカリカリが楽しいサクサククッキー!ほろ苦ココアのアイスボックスクッキー【ディアマン・ショコラ】

【材料】

無塩バター 200g
粉砂糖 80g
0.2g
溶き卵 25g
薄⼒粉 200g
ココアパウダー 50g
⽩コショウ 0.2g

【下準備】
・バターは常温に戻しておく
・薄⼒粉、ココアパウダー、⽩コショウは合わせてふるっておく


【作り⽅】
ボウルにバター、塩を⼊れ、粉砂糖をふるい⼊れ、ゴムベラでなじませるように練り混ぜます。
溶き卵を2〜3回に分けて加え、その都度泡⽴て器で卵の⽔分が⾒えなくなるまで混ぜます。
*卵の⽔分が⾒えなくなり、乳化してクリーム状になるまで混ぜます。

あらかじめふるっておいた粉類を合わせゴムベラで粉けが無くなるまで混ぜます。

ボウルの側⾯に⽣地を押し付けるようにしてすり混ぜ、なめらかになったらひとまとめにします。
*しっかりすり合わせないと、焼いたときにヒビがはいったり、割れる原因に。

⽣地を転がして棒状にし、オーブンシートで包み、直径4cm筒状に整えます。
オーブンシートに包んだまま、冷蔵庫で1時間以上休ませます。
*休ませる時間が短いと、ふくらみが出たり変形する原因に。

⽣地の表⾯に刷⽑で⽔を薄く塗り、表⾯にグラニュー糖をまぶします。
1cmの厚さでカットし、オーブンシートを敷いた天板に並べ、180℃に予熱したオーブンに⼊れ、175℃にして約18〜20分焼きます。
焼きあがったら網の上で冷まして完成!