秋が過ぎて年末が迫ってくると、お歳暮を贈る時期になります。この時期は慌ただしくて、お歳暮選びはほんとに大変!でも、感謝の意を伝えるために心を込めた贈り物を選びたいですよね。
今回はお歳暮を贈る時期を地域別に紹介するとともに、相手に喜ばれるお歳暮の選び方や避けたほうがよい品物について解説していきます。また、のしの書き方や喪中時の対応も知っておくと安心ですね。お歳暮選びに役立つ情報をぜひ参考にしてください。
目次
1.お歳暮は1年の感謝を伝える贈り物
お歳暮は、1年間お世話になった方々に感謝の気持ちを伝えるための贈り物です。仕事関係の方や、友人・親族に心を込めて食べ物や日用品などを選んで贈りましょう。
お歳暮を贈り合うことは感謝の気持ちを示すのはもちろん、新年を迎えるにあたって来年もより良い関係を築くことにつながるでしょう。
夏にお中元を贈った方にお歳暮を贈る際は、一層の感謝の意を込め、品物もやや高価なものを贈るのが一般的なマナーと言われています。
2.お歳暮の時期|いつから準備する?
お歳暮を贈る際は、贈り先と品物を選び、のしを用意します。近年では通販やのしの執筆代行サービスもあり、手続きは簡略化していますが、なにより贈るタイミングや相手にぴったりの贈り物を考えることは大切です。
また、地域によってお歳暮の時期が違うので、相手に合わせて贈りましょう。
お歳暮の時期は11月下旬~12月
お歳暮は11月下旬から12月にかけて贈るのが一般的です。年末年始の忙しさが本格化する前に、時間的な余裕がある時期から準備を始めるのがポイントです。
品物選びや、手配・発送には案外、時間がかかるんです。また、年末シーズンは混雑が予想されるので、手続きは余裕を持って計画したいですね。
お歳暮の時期は地域で異なる
お歳暮の時期は地域によって異なります。全国的には11月下旬から12月が主流となりますが、やや早い時期や遅い地域もあるので、可能な限り相手に合わせて贈りましょう。
・関東地方:12月初旬から12月20日ごろまで(11月下旬から贈る場合も)
・北海道・東北・北陸・東海・関西・四国・九州地方:12月10日ごろから20日ごろまで
・沖縄:12月初旬から12月25日ごろまで
計画を進める際には、地域ごとの慣習や相手の都合を十分に考えて、適切な時期を選ぶことが大切です。
11月から準備を始めよう
11月からお歳暮の準備を始めれば、時間に余裕が生まれます。贈る相手によって品物も違ってくるので、喜んでいただけるものを選ぶようにしましょう。早めに準備を進めていれば、じっくり贈り物を吟味できるのはもちろん、品物の在庫がないという事態も避けられます。
商品によっては手配と配送にも時間がかかるので、早め早めの計画が大切ですね。混雑する年末を避ければ、希望する商品を届けられるでしょう。
3.のしはどうする?喪中のときは?お歳暮のQ&A
お歳暮ののしの書き方は、基本的には「御歳暮」で大丈夫です。ただし、時期がずれたり、今回だけの特別な贈り物だったりする場合、別の書き方がふさわしいケースも。また、贈る立場による氏名の表書きも知っておくと安心ですね。
お歳暮ののしの書き方
お歳暮には、のしをかけます。紅白5本蝶結びの水引ののしを使用し、表書きは通常「御歳暮」とするのが一般的です。特別なケースや1回限りの贈り物の場合、「御礼」や「粗品」と書く場合もあります。
水引の下部には贈り主を記しますが、贈り主が個人か複数もしくは会社なのかによって、書き方も違ってくるので注意しましょう。個人は姓名、家族なら姓のみ、会社の場合は会社名や部署名を右側に、氏名より小さめに記します。
お歳暮の時期を過ぎたら贈れない?
何らかの事情でお歳暮の時期を過ぎても品物は贈れます。年を越した場合、お歳暮ではなく「御年賀」「寒中御見舞」として、新年のあいさつやお見舞いの気持ちとともに贈り物をお届けするとよいでしょう。
大切なのは、相手の状況や関係性を考え、適切な表現とタイミングを選ぶことです。
喪中や忌中の方に贈ってもいい?
お歳暮は感謝の気持ちを伝える贈り物なので、喪中や忌中の方にも贈っても問題はないです。ただし、特に忌中の間は敬意を払い、四十九日を過ぎてから贈ったほうが相手を思いやる気持ちが伝わるでしょう。
時期をずらして年を越した場合、お歳暮ではなく「寒中御見舞い」「御年賀」として新年のあいさつを添えるとよいでしょう。相手との関係性や相手の気持ちをより慎重に考えて、贈る時期を決めることが大切ではないでしょうか。
4.お歳暮の相場|相手や関係性で変わる予算
お歳暮の相場は、贈る相手や関係性によって異なります。感謝の気持ちと予算のバランスを考えて、相手に喜ばれるような贈り物を選ぶのがポイントです。
親しい友人・知人 | 3,000~5,000円程度 |
取引先やビジネス関係 | 5,000~1万円程度 |
上司や上席の方 | 1万円程度 |
同居していない親や祖父母 | 5,000 ~1万円程度 |
5.お歳暮にふさわしくない贈り物
お歳暮は、縁起が良い品物や相手が喜ぶ品物が好まれます。近年では、お歳暮の厳格なルールは緩和されてはいるものの、縁起が悪いとされる忌み言葉や象徴的な品物は避けたほうがよいでしょう。
例えば、死を連想させる言葉や、包丁・ナイフのような「縁を断ち切る」品物はふさわしくないでしょう。また、ハンカチも「手切れ」「縁切り」を連想させるため、注意が必要です。
そのほか、履物は「踏み付ける」ことを連想させ、あまりよい印象を持たれません。下着や肌着も失礼にあたるとされています。
相手の好みやライフスタイルに敬意を払い、喜ばれる贈り物を慎重に選びましょう。
6.お歳暮におすすめの贈り物
お歳暮の品物は使ったらなくなる「消え物」が人気です。特に日持ちする品物は贈った相手の都合に合わせて食べられるので、相手を思いやる気持ちが伝わります。ライフスタイルや家族構成に合わせて、ふさわしい贈り物を選ぶようにしましょう。
定番人気の贈り物
洋菓子の詰め合わせは、世代や性別を問わず喜ばれる定番の贈り物のひとつ。焼き菓子のセットであれば、常温保管が可能で日持ちも安心です。ジュース・コーヒー・お茶のセットも、手軽に楽しめる贈り物として幅広い年齢層の方に受け入れられるでしょう。
家族が集まる年末年始には、酒類も喜ばれる傾向にあります。お正月に使える生鮮食品として、数の子・新巻鮭・ハム・ソーセージといった加工食品もおすすめのひとつです。相手の好みや家族構成に応じて選びましょう。
相手を思いやる贈り物
お歳暮は相手を思いやる気持ちがなにより大切です。子どものいるご家庭やご家族が多い方には、個包装のお菓子のセットが人気です。ご夫婦には心温まるディナーセットやお酒など、一人暮らしの方には、手軽で健康的な食材セットやスーパーフードなどが喜んでもらえるかもしれません。
日持ちのしない生鮮食品は避け、年末に不在になることも考慮して選びましょう。相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら、温かな気持ちを込めて贈ることが大切です。
冬ならではの贈り物
冬に贈るお歳暮は、幅広い選択肢があります。例えば、ブランド店のお菓子やグルメ食材は贅沢な味わいを楽しめるだけでなく、年末年始のごちそうやおやつにぴったりですよね。
また、体が温まる入浴グッズは寒い季節に心身を癒やし、リラックスを提供できるのでは。冬ならではの贈り物を選ぶことで、相手に特別な喜びを届けられるでしょう。
7.まとめ
お歳暮は11月下旬から12月に贈るのが一般的ですが、地域によって時期が異なります。相手の都合やライフスタイルを考えて、早めに準備を始めましょう。1年間お世話になった大切な人への贈り物は、相手の喜ぶ姿を思い描きながら選ぶことが大切ですね。
お歳暮で選ばれる定番の贈り物として洋菓子があります。洋菓子の詰め合わせは年齢や性別を問わず人気があり、豊富な種類があることから、ご家族の人数や好みに合わせやすいのもうれしいポイントです。
お歳暮の品物で悩んでいる方は、洋菓子を検討してみてはいかがでしょうか。お歳暮の時期を逃さず、心温まる贈り物で感謝の気持ちを伝えましょう。
エーデルワイスの各ブランドでも、お歳暮に最適な様々な洋菓子のギフトをご用意しております。上質なおいしさを贈り物にぜひご利用ください。