親族や知人、友人に出産祝いを渡す際、「どのような袋を使うの？」「表書きはどうすればいいんだろう？」といった悩みを抱える方は少なくありません。
出産祝いを包む袋の選び方や、表書きや中袋の書き方、包み方などには一定のマナーがあるので、先方に失礼のないよう、基本的な知識をチェックしておきましょう。
本記事では、出産祝いに適したご祝儀袋・のし袋の選び方や、袋の書き方、お金の包み方について分かりやすく解説します。
出産祝いのルールにお困りの方はぜひ参考にしてくださいね。
・ご祝儀袋の水引は紅白蝶結びで、3・5・7本が一般的
・中袋には漢字で金額を記載。横書きならアラビア数字でも可
・ご祝儀袋を入れる袱紗（ふくさ）は暖色系のものを用意する
目次
1.出産祝いに適したご祝儀袋・のし袋の選び方
出産祝いはご祝儀袋（のし袋）に入れて渡すのがマナーです。ご祝儀袋のデザインは複数あるので、用途や金額に合ったものを選びましょう。
ここでは出産祝いの袋の選び方のポイントを3つ説明します。
紅白蝶結びのものを選ぶ
ご祝儀袋には水引と呼ばれる飾り紐が用いられますが、選んだ袋によって紐の本数や結び方に違いがあります。
出産祝いの場合、何度あってもおめでたい出産をお祝いするものなので、紅白で、結び直しできる蝶結びの水引が付いたものを用意するのがポイントです。
水引の本数は5本が一般的ですが、金額が大きい場合は7本を選んでもOK。3本でも可能ですが、9本は日本では「苦（く）」を連想させる数字として、あまり縁起の良い数字とみなされないので、控えた方が良いでしょう。
基本的には白地のご祝儀袋が適している
近年はご祝儀袋のデザインのバリエーションも豊富になってきていますが、マナーを重んじるのなら、白地に水引が付いた昔ながらのタイプがおすすめです。
特に目上の親族や、会社関係の方に贈る場合は失礼のないよう、白地のものを渡した方が良いでしょう。
一方、友人など親しい間柄の人なら、デザイン重視のご祝儀袋を選んでも良いでしょう。例えば、色がついたものや千代紙をあしらったもの、水引の代わりにリボンや花飾りを用いたものなど、おしゃれにこだわったものを選んでも喜ばれそうです。
金額に合ったデザインを選ぶ
ご祝儀袋のデザインは、金額に比例して豪勢なものを選ぶのがルールとされています。
例えば金額が5万円以上の場合は、高級和紙（檀紙）を二段重ねにしたもので、かつ鶴や亀などおめでたい飾りをあしらった豪勢なものを使用します。
一方、金額が3万円以内の場合は一般的な用紙に紅白ののし飾りが付いたスタンダードなものを選ぶのがおすすめです。
2.【表書き】出産祝い用ご祝儀袋の書き方
出産祝いのご祝儀袋には、名目と名前を書く必要があります。それぞれ書く内容や位置に決まりがあるので、どこに何を書くのかしっかりチェックしておきましょう。
名目を書くときのポイント
ご祝儀袋の表書きには、お祝いを贈る名目を記載します。名目は袋の中央、水引よりも上の位置に「御祝い（お祝い）」「御出産御祝（ご出産お祝）」などと書きます。友人など親しい間柄なら、「御出産おめでとう」といったメッセージ調でも気持ちが伝わるので良いかもしれません。
なお、名目は後述する名入れよりも大きめに書くのがポイント。一目見て、何に対するお祝いなのかきちんと分かるように記載しましょう。
不安な方はあらかじめ名目が印字されたご祝儀袋を用意しても良いでしょう。
名入れを書くときのポイント
名入れは、袋の中央、水引より下に記載するのが基本です。個人で贈る場合は、贈り主の名前をフルネームで記載します。大きさは名目よりもやや小さめになるよう意識しましょう。なお、社名や肩書きなどを入れるときは、フルネームの右上に、さらに小さいサイズで記載します。
一方、夫婦連名で贈る場合は中央に夫のフルネームを、その左隣に妻の名前だけを記載するのが一般的です。世帯全員の名前を書きたい場合は同様に左隣に追記していきますが、3名を超えるとバランスが悪くなってしまうため、世帯主のフルネームのみ記載し、左隣に他家族一同と記載するのが良いでしょう。
3.【中袋】出産祝い用ご祝儀袋の書き方
中袋とは、ご祝儀のお金を入れる袋のことです。封筒タイプのものと、紙を折って紙幣を包む中包みタイプの2種類がありますが、いずれの場合も包んだ金額と贈り主の氏名を書く必要があります。
ここでは中袋の基本的な書き方を説明します。
金額を書くときのポイント
中袋の表には、包んだ金額を記載します。縦書きの場合は「金参萬円」など、すべて漢字で記載します。なお、数字や万の字は旧漢字を用いるのが昔ながらの慣例ですが、漢字であれば「三」や「万」といった新字体でもかまいません。
一方、横書きの場合は1や2のようなアラビア数字を用いてもOK。ただ、それ以外の文字はできるだけ漢字で書くのが良いでしょう。
金額は表の中央に書くのが一般的ですが、袋によってはあらかじめ金額を記載する欄を設けているものもあります。その場合は袋の様式に従って記載しましょう。
名前を書くときのポイント
中袋に名前や住所を記載するときは、裏面の左下に記載します。金額を書く際、縦書きなら漢数字を用いるのが基本と説明しましたが、郵便番号や番地に関しては漢数字・アラビア数字のどちらを用いてもOKです。
また、漢字も旧字体で書く必要はないので、一般的な手紙やハガキなどと同じように記載しましょう。
なお、中袋によっては裏面に包む金額を記載する欄が設けられているものもあります。その場合は裏面に金額を記載すれば、表にわざわざ金額を書く必要はないですよ。
4.出産祝いの書き方・包み方のマナー
ここまでご祝儀袋の基本的な書き方を説明してきましたが、記載する内容の他にも、出産祝いについて押さえておきたいマナーやルールがいくつかあります。
知らない間にマナー違反をしてしまわないよう、出産祝いを贈るときは以下3つを守ることを心掛けましょう。
筆ペンで書く
出産祝いでは、のし袋・中袋のどちらも筆ペンまたは毛筆で書くのがマナーです。シャーペンやボールペン、万年筆などを使用するのはルール違反となるので注意しましょう。
また、インクは黒を使用するのが基本。親しい間柄であってもカラーペンは使わないようにします。
特にグレーのインクは不幸があったときに使用する薄墨にあたるので絶対にNG。一度いらない用紙に試し書きをして、インクが黒かどうかきちんと確かめてから書くと安心ですよ。
新札を準備する
出産祝いに限らず、ご祝儀には未使用の紙幣を使うのがマナーです。新札には、新しい門出を祝うという意味が込められているので、銀行の窓口に行くか、あるいは両替機を利用して必ず新札を準備しましょう。
また、紙幣は中袋から取り出したときに肖像画が表向き、かつ上側に来るように入れるのが基本です。向きを誤っていないかどうかしっかり確認してから中袋に入れ、ご祝儀袋で包みましょう。
袱紗（ふくさ）に包んで持ち運ぶ
ご祝儀袋を相手に渡す際、裸のまま持っていくのはNG。袱紗（ふくさ）と呼ばれる布に包んで持参するのがルールです。袱紗には包むタイプと挟むタイプの2種類がありますが、どちらのタイプを選んでもOK。
ただし色には注意が必要で、慶事には赤やオレンジ、えんじ、金など暖色系の袱紗を用いるようにしましょう。寒色系は弔事に用いるので控えますが、唯一紫色は慶事と弔事のどちらにも使えますよ。
なお、ご祝儀袋を渡すときは目の前で袱紗から取り出し、相手から見て正面になるように向きを変えて差し出しましょう。
5.出産祝いを書く前にマナーを確認しておこう！
出産祝いは、金額に適したご祝儀袋の選び方、表書きや中袋の書き方などについて一定のルールがあります。
マナーを守らずに出産祝いを贈ってしまうと相手の方に失礼になってしまう可能性があるので、お祝いを贈る際はきちんとマナーを確認しておきましょう。
ご祝儀と一緒にスイーツギフトを贈ろう！
ご祝儀を贈るときは、ご夫婦や家族みんなでおいしく食べられるスイーツギフトを添えてみてはいかがでしょうか？エーデルワイスでは、出産祝いにぴったりの各種スイーツを豊富に取りそろえているので、おすすめ商品をご紹介します。
アンテノール／ビスキュイ アソルティ
バニラサブレやイチゴのメレンゲなど、素材の風味をいかした、シンプルでありながらも奥深い味わいの6種類のクッキーを詰め合わせたアンテノールのクッキー缶。それぞれ香りや食感、後味が異なるクッキーが揃っているので、わくわくしながら食べ進めていただけます。
ビスキュイテリエ ブルトンヌ／ブルターニュ クッキーアソルティ〈缶〉23個入
ブルトンヌのクッキー缶も出産祝いにおすすめの一品です。一枚一枚丁寧に焼き上げた、バターの風味が広がる6種類のクッキーを詰め合わせた、見た目にも食感にもこだわったクッキー缶。ふたを開けた瞬間から幸せな香りが広がります。
ヴィタメール／サブレ・ショコラ（24枚入）
チョコレートがお好きなお相手には、ヴィタメールの「サブレ・ショコラ」がおすすめです。軽やかな食感のサブレで、まろやかなミルクチョコレートをサンドした「ミルク」と、香ばしいヘーゼルナッツの風味が広がるチョコレートをサンドした「ノワゼット」の2種類の詰め合わせです。気品のあるおいしさで喜んでいただけるでしょう。
ノワ・ドゥ・ブール／ガトー・アソートメント（S）
ローストしたスペイン産マルコナ種アーモンドプードルと国産発酵バターの香ばしさをとじ込めた大人気のフィナンシェと、やさしいおいしさが魅力のマドレーヌ・ママンを詰め合わせています。かわいらしい“わっぱ”のボックスも魅力です。
HIBIKA（ひびか）／夏のクッキー（ポルボロン アソート） 6個入
お口に入れるとほろほろ溶ける繊細な口どけのクッキー“ポルボロン”。溶ける前に「ポルボロン」と3回おまじないを唱えると願いが叶う“幸せを呼ぶお菓子”と言われており、出産祝いにもぴったりです。季節によって味やデザインが変わるので、四季を感じられる贈り物になるのも嬉しいですね。
